「セロトニン」という言葉をご存じですか?
セロトニンとは、脳内で分泌される神経伝達物質のことで、「幸せホルモン」や「幸せ物質」といった呼び方もされます。
実は、セロトニンが正常に分泌されたら、心も体も幸せを感じることができ、健康で長生きできるようになります。
なぜ、このような話をするのかというと、コロナで世の中、悪いニュースばかりで毎日イライラしている人が多いからです。
それを解消するのがセロトニンなんです。
目次
現代人はセロトニン不足
そもそも、現代はセロトニン不足の人が多すぎるんです。
セロトニンが不足すると怒りやすくなったり、イライラを抑えることができなかったりなど自分の気持ちや体をコントロールすることが難しくなるんです。
たとえば、ストレスをためやすい社会環境のせいか家庭内暴力(DV)が増えたり、乗客が駅員に暴力をふるったりするケースが増えていて、気持ちや体をコントロールできていませんよね。
セロトニンが正常に分泌されている状態であれば、たとえ大事なプレゼンの前に電車が遅延するなどの状況になっても駅員さんに当たることはなく、

というふうに、その出来事に対してプラスの解釈ができ、落ち着いて対応できます。
交感神経と副交感神経
自律神経というのをご存じですか?
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていますが、二つの神経はおおむね相反する働きをします。
人間の身体は、運動をしているときや緊張しているときは交感神経が活発になります。
逆に、リラックスしているときや休憩しているときは副交感神経が活発になり、身体の修復が行われます。
これらの正反対の働きをする交感神経と副交感神経がバランスをとることによって、健康が維持されているんです。
寝ているときは、副交感神経が活発に働き、朝起きると自然と交感神経が優位に働くようになっているのですが、この目覚めのときにセロトニンが分泌されます。
セロトニンは、寝起きでボーっとしている身体や脳を起こしてくれて、「今日も一日がんばるぞ」という気にさせてくれるんです。
セロトニンの弱点
このようにセロトニンは、心身や自律神経をコントロールしてくれる役割を担うなど、素晴らしい神経伝達物質なんですが、実は弱点があります。
それは、セロトニンは時間が経つと減少してしまい、一日中分泌し続けることができないということです。
ダムみたいにセロトニンも脳内にためることができればいいのですが、それができないんです。
なので、脳内にセロトニンを保持するためには常に作り続けなければならないわけです。
セロトニンを保持する方法
では、どうすればセロトニンを絶えず脳内に分泌させることができるのかというと、腸内菌を増やせばいいんです。

と思われたかもしれませんが、実はセロトニンを作っている成分は腸の中にあります。
食べ物の中に含まれるトリプトファンと呼ばれるたんぱく質からセロトニンが合成されるんです。
でも、いくら食べ物でトリプトファンを摂っても、たくさんの腸内菌がいないとセロトニンが脳内に増えないんですね。
なぜなら、脳内にセロトニンの前駆物質を送っているのは「腸内菌」だからです。
ここ数年、日本ではうつ病などの心の病が増加しています。
この理由の一つとして、このセロトニンの減少、つまり、腸内菌の減少が大きく影響しているのではないかと思います。
腸内菌を増やす方法
では、腸内菌を増やすにはどうすればよいか?
それは、腸内菌のエサとなる食物繊維をたくさん摂取すればいいのです。
昔の日本人は、漬物などの発酵食品を多く食べて、たくさんの腸内菌を摂取していたのですが、現在はファーストフードなどの普及により、食の欧米化が進み、生の野菜の摂取量が大幅に減少してしまいました。
なので、腸内菌を増加させるには、腸内菌が喜んで食べる食物繊維というエサをたくさん摂取する必要があるんです。食物繊維が多ければ多いほどいいです。
なぜなら、食物繊維が多ければ、それだけ腸内菌が脳に向かってセロトニンになる前の物質をたくさん送ってくれるので、結果的にセロトニンが多く分泌されるからです。
そして、幸せホルモンであるセロトニンが多く分泌されれば、ストレスを感じることやイライラすることがなくなるというわけなんです。ぜひ意識してみてください。