お正月の予定は決まっていますか?
「暇すぎて困っている…」
「お年玉を渡しすぎて金欠でどこにも行けない…」
「予定がなくてぼーっとしてる…」
というあなたのために、今日は家族や友人に話せるお正月クイズをご用意しました。
コーヒーでも飲みながらチャレンジしてみてください!(YouTubeでも見れます)
お正月クイズ
1.いつまでが正月?
正解は「1月31日まで」でした!
正月というと、現在は三が日あるいは松の内を指すことが多いですが、正月とは本来、1年の最初の月のことをいいます。
なので、正月は1月31日までのこといいます。
一年のはじめの月を新暦では「1月」、旧暦では「正月」と呼びます。「正」には「年のはじめ」という意味があるそうです。
若い人はほとんど知らないと思いますが、お正月はそもそも、家に歳神様(としがみさま)をお迎えする行事です。
歳神様は初日の出と共に現れるとされ、日本では昔から初日の出をおめでたいものだと考えられてきました。
特に、山の上で見る初日の出を「ご来光」といいますが、山が高ければ高いほど早くご来光を拝むことができるので、ご利益があるとされています。
富士山のご来光は有名ですよね。
また、「明けましておめでとうございます」というのも歳神様への挨拶が由来となっているそうです。
歳神様(福の神)を家にお迎えする理由は?
歳神様の由来については諸説ありますが、一つは先祖の霊という説があります。
ご先祖様が1年を守ってくださるということで、家に迎えます。
あれ?初詣は何のために行くの?
と思うかもしれませんが、初詣で手を合わせるのは氏神様なので、また別の神様なんです。
氏神様はその土地の人々を守ってくれる神様なので、歳神様をお迎えするだけじゃなくて、氏神様へのご挨拶もお忘れなく。
現在、正月は「三が日」または「松の内」という意味で使用することがあります。
- 三が日…1月1日~3日の3日間。日本の官公庁や多くの企業では、この3日間が正月休みで、1月4日から平日となる。
- 松の内…正月飾りのひとつである門松を飾る期間。関東では1月1日~7日、関西では1月1日~15日までが松の内になる。
- 二十日正月…1月1日~20日までの期間。元日にお迎えした歳神様がお帰りになる日で、正月行事が全て終わる日と言われている。
2.元旦とは?
正解は、「1月1日の朝のこと」でした!
元旦と元日を同じ意味だと思っている方は多いと思いますが、元旦というのは1月1日の朝のことをいいます。
元日は1月1日のことを指しますので、元旦は、元日の朝ということになります。
元旦の「旦」の字をよ~く見ると、「一」の上に「日」がありますよね。
これに気付いた方は、
もしかして、「一」というのは地平線・水平線を表して、上の「日」は太陽を表しているのかも。。つまり、日の出だから“朝”か!
と答えを導き出せたと思います。
3.元日にしてはいけないことは?
正解は、「掃除」でした!
これは、元日に掃除をすると、家にお迎えした歳神様(福の神)を掃き出すことになってしまうからです。
洗濯も「服(福)を洗い流す」ことになるので、同様に縁起が悪いとされています。
また、日頃、家事で忙しい主婦に休んでもらおうという意味もあるそうです。
おせち料理も、黒豆や昆布巻きなど、保存性の高い食べ物が沢山入っていますが、これにも、年末にまとめて重箱に詰めておくことで、正月は主婦に休んでほしいという意味があります。
その他の元日にやってはいけないこと
- おさい銭以外のお金を使うこと
→元旦にお金を使ってしまうと、その日1年、財布からお金が出ていくようになるため
- 灰汁を出すこと
→「灰汁(あく)=悪」を出さないようにという思いと主婦に休んでもらいたいという思いから。
- 水に触ること
→台所の神様に元旦ぐらいはお休みしていただこうという思いから。午後から洗うのはいいという説も。。
- ケンカすること
→新年のはじめからケンカをしてしまうと、その年は年中ケンカが絶えないと言われているから。
4.鏡餅(かがみもち)の上に乗せるものは?
正解は、「橙(だいだい)」でした!
橙は、冬になっても果実が数年は落ちずに、1本の木に何代もの実がなることから、「代々」とも呼ばれるそうです。
2,3年は枝から落ちないそうですよ。
このことから、橙には代々家が続くようにという家族繁栄の願いもこめられているため、その生命力にあやかって飾るようになりました。
今では、橙の代わりにみかんをのせることがありますが、これはみかんの方が安くて手に入りやすいからです。
橙は葉っぱがついてないといけないの?
という疑問もあると思いますが、鏡餅に乗せる橙は、葉のついたものが正式な飾り方です。
というのも、葉が付いていた方が、枝についている木から落ちない橙をより表しているからなんだそうです。
橙を購入するときは葉のついたものを意識して選んでみてください^^
鏡餅を飾る理由は?
1問目で、正月というのは、先祖の霊である「歳神様」を家に迎えるための行事と言いましたが、鏡餅はそのお迎えした歳神様の依り代(居場所)です。
5.関東の雑煮の餅ってどんな形?
正解は、「四角」でした!
福岡では雑煮の餅といえば丸餅が一般的ですが、関東では四角い形の餅(角餅)が一般的です。
角餅を使う理由は、江戸時代、関東に人が集中していたため、一つ一つ手で丸める丸餅は大量生産することができなかったそうなんです。
角餅であれば一度にたくさん作れるので、関東では角餅が食べられるようになったと言われています。
ちなみに、醤油味であるのは、武家文化から来ているそうです。
「味噌をつける」という言葉には「失敗して面目を失う」という意味があり、当時の武士が味噌仕立てにするのを嫌いました。
そのため、かつお出汁であっさりした醤油味が好まれたと言われています。
関東から北海道までの地域は、だいたいこのお雑煮が食べられるそうです。
関西や九州では、雑煮の餅は丸餅を使っていますが、これは、
- 角が立たずに円満に過ごせるように
- その年を丸くおさめるように
といった意味が込められいるそうです。
そういえば、この前、福岡の人に
餅といえば、海苔餅ですよね~
と言ったら、
海苔餅?食べたことないよ
って言われたんですけど、ほんとですかね?冗談ですよね。笑
お雑煮マップ
農林水産省のサイトに「お雑煮マップ」という全国のお雑煮の餅事情が載っている面白い地図がありました!
出典:農林水産省
6.門松の竹の長さの比率は?
正解は、「7:5:3」でした!
お正月に飾られるものの一つに「門松」がありますが、実は、3本の門松の竹の比率が7:5:3で決まっているんです。
2で割り切れない7や5、3という数字は縁起がいいとされているから、そう決まっているんだそうです。
門松の竹が3本の理由も、「3」という数字が縁起がいいからです。
裾にまかれている荒縄の巻の回数も決まっていて、
- 下7回
- 中5回
- 上3回
と巻きます。
長い竹と7回巻いた荒縄は「男」、短い竹と3回巻いた荒縄は「女」、真ん中の竹と5回巻いた荒縄は「仲を取り持つ」という意味があるそうです。
門松と言われる理由
どうして門竹じゃなくて門松と言うの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
確かに、松よりも竹の存在感の方が大きいですよね。笑
もともと門松というのは、松だけの飾り物でした。のちに縁起物として竹や梅などがつけられるようになったのです。
「松」というのは、
- 松は神が祀る(まつる)おめでたい樹木
- 松は生命力が強く、長寿の木
と考えられていて、大変縁起がいいものなんです。
さらに「松」は「待つ」という意味もあり、正月にお迎えする歳神様を待つという意味もあります。
そういうわけで、竹が目立っているので本体は竹かと思いきや、実は主役は「松」なんです。
7.1月7日は「七草粥の日」ですが、七草には、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、スズナ、スズシロ、あと一つは何?
正解は、「ホトケノザ」でした!
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
って子供のころによく覚えさせられましたよね^^
1月7日に七草粥(ななくさがゆ)を食べる習慣は、平安時代には既にあったそうです。
なぜ1月7日に七草粥を食べるのかというと、お正月にご馳走を食べ過ぎて弱った胃腸をいたわる効果があるからなんだそうです。
また、一年間無病息災でいられるという邪気払いの意味もあるそうです。
この七草はよく万病に効くと言われていますが、それぞれに意味と効能がありますので、簡単にまとめてみました!
- セリ…整腸作用、食欲増進などの作用がある。「競り勝つ」という意味もある。
- ナズナ(ぺんぺん草)…止血・解熱・下痢止め作用、利尿作用などがある。「撫でて汚れを除く」という意味もある。
- ゴギョウ(母子草)…のどの痛みを和らげるなど、鎮咳・去痰作用がある。「仏の体」という意味もある。
- ハコベラ…タンパク質が多く含まれる。利尿、抗菌・鎮痛作用などがある。「繁栄がはびこる」という意味もある。
- ホトケノザ…整腸・健胃作用や歯痛などに効果がある。「仏の安座」という意味もある。
- スズナ…消化を促進する作用がある。また、腹痛予防、風邪予防の効果もある。「神を呼ぶ鈴」という意味もある。
- スズシロ(大根)…消化不良を解消する効果、解毒作用などがある。「汚れのない純白」という意味もある。
1月7日は「七草爪の日」
1月7日は七草粥を食べる日ですが、七草爪の日でもあります。
この日は、新年ではじめて爪を切る日とされています。
七草をゆでた湯に入れて、その水に指を入れて、爪をやわらかくしてから新年初の爪切りをすることによって、邪気をはらい、その年は風邪をひいたり、病気にかかったりしないと言い伝えられています。
8.初夢とはいつ見る夢のこと?
正解は、「1月2日の夜」でした!
初夢を「年を越して初めて見る夢」「1月1日に見る夢」と勘違いされる方も多いんじゃないかと思いますが、厳密には、「1月2日の夜から3日にかけて見る夢」が初夢と言われています。
書き初めなども1月2日に行いますが、新年の行事が1月2日に始まるということから、江戸時代中期からは2日の夜に見る夢が初夢として一般的になったそうです。
学生時代、僕はサッカー部だったんですが、年初めにするサッカーを「初蹴り」と呼んでいました。その初蹴りは、1月2日にあることが多かったです。
余談ですが、我が家では昔から、1月2日の寝る前に、折り紙に
「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
という回文を書いて、船の形に折って枕の下に敷いて寝るという変わった風習があるんですよね。笑
そして次の日に川に流しに行くという。。他にやっている人いますか?笑
一富士二鷹三茄子には続きがある!?
江戸時代のことわざに、「一富士二鷹三茄子」とありますが、これは初夢で見ると縁起がいいとされる順番を表しています。
なんと一富士二鷹三茄子には続きがあるんです。
この後、「四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)」と続くそうです。
「扇」は末広がりの形をしており縁起がいいとされ、「煙草」は煙が上へと昇るもので、その場の雰囲気を盛り上げたり和ませたりするものとして縁起がいいとされていました。
6番目の「座頭」は剃髪した琵琶法師のことを指し、「怪我(毛が)なし」という意味で使われていたようです。
おわりに
いかがでしたか?
お正月の雑学や豆知識は知っていると、暇なお正月を何倍にも楽しむことができますので、興味あるものは調べてみてみると新たな発見があるかもしれませんよ^^