こんにちは、福岡カフェ会代表のうさみです。
先日、佐賀にある有田ポーセリングパークに行ってきました。
個人的には大満足だったので、今日はそのレポートを書いていこうと思います。
ツヴィンガ―宮殿
このパークのシンボルは、何と言ってもツヴィンガー宮殿です!
あれ、ここは中世ヨーロッパなのかな?
と錯覚してしまうほど荘厳な宮殿でした。
インスタ映えとはこのことか!と思うほどです。笑
このツヴィンガー宮殿は、18世紀はじめのドイツ・バロック建築の華といわれた宮殿を忠実に再現した建物なんだそうで、初めて行かれる方は、田舎に急に宮殿が現れてびっくりすると思います。
中には、江戸幕末から明治初期までの輸出向けに制作された作品や、数々の有田焼が展示されていました。有料で見れるとのことでした。
あまりの大きさにスマホのカメラでは全部収まらなかったので数枚に分けて撮りました!
▼ツウィンガー宮殿について
この宮殿は、ドイツ・ザクセン選帝候であり、ポーランド王でもあったアウグスト王によって1709年から23年の月日をかけて建てられました。 当時ヨーロッパにはまだ磁器をつくる技術がなく、東洋から渡ってくる見たこともない絵が描かれた白いやきものは、金や宝石と同じ価値で評価され、王侯貴族に熱心に集められました。
アウグスト王は、ヨーロッパにおける最大のコレクターであり、この宮殿の中には東洋(中国・日本・インドなど)に関する文献や資料とともに膨大な量の東洋陶磁のコレクションが保管されていました。
アウグスト王の命令でヨーロッパ初の磁器(マイセン磁器1709年〜)が完成したときには、王の趣味で有田の古伊万里や柿右衛門様式の絵柄に似せた物もたくさん作られ、今でもそのデザインは受け継がれています。
このような古くからのやきものを通じた東洋交流が実を結び、1979年有田町とマイセン市は姉妹を締結しました。
バロック庭園
ツヴィンガー宮殿を真っ直ぐ通り抜けると壮大なバロック庭園が見えてきます。
格式高いヨーロッパ式の古代庭園を再現したものらしく、きちんと整備された美しい庭園の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。
この日は平日の昼間に行ったせいか、観光客もほとんどいなかったので、ほとんど貸切状態で庭園を楽しむことができました!
この庭園は1時間ぐらいいても全然飽きないと思います。笑
登り窯
庭園を抜け右側の方に歩いていくと、登り窯を発見しました!
写真ではわかりにくいですが、丘にそって傾斜になっています。長さは約50メートルぐらいありました。
この登り窯は約400年前の陶祖である「李 参平」さんが有田で初めて磁器を焼いたと言われている天狗谷古窯をもとに再現したものなんだそうです。
横には、「物原」といって、失敗した焼き物を捨てる場所がありました。
この物原には、古い順番に焼き物が積み重なっているので、出土したものを調査しながら掘っていくことによって、焼き物の歴史を知ることができるそうです。
染付職人尽し陶壁絵図
登り窯の近くには、染付職人尽し陶壁絵図というものがありました。
染付有田皿山職人尽し絵図大皿をもとにした陶壁画なんだそうです。
10枚の陶壁絵図を見ることによって、昔ながらの伝統的な製法や道具、工房の様子などを知ることができるとのことなので、全て見てきました!笑
1.
▼泉山磁石場の様子。図の中央に番所があり柵が設けられている。つるはしを担いだ抗夫、陶石を詰めた俵を背につけた牛や「にないてぼ」を担いだ人夫などが描かれている。柵の手前に川が流れているのは現状と同じである。
2.
▼陶石は、水力を利用して動かす唐臼で細かく砕かれる。笠をかぶった人夫がかついでいる「担いてぼ」の中には、粉砕した陶石の粉末(はたりこ)が入っており、それが濡れないようにワラで作った覆いがかぶせてある。
3.
▼「水簸」の作業をしている様子。水簸とは細かな粒子の粘土を作り出すための工程で、はたり粉に水を混ぜて沈澱を繰り返す。最も下に沈んだ粗い粒は、有田では「しろ砂」と呼ばれ川に捨てたため、有田の川は白く濁った。
4.
▼磁器を出荷する前に、検品をしている子。磁器の国内販売は、焼き物問屋によって行われた。出荷までは、このような倉庫に保管されていた。
5.
▼成形した製品が、じゅうぶんに乾くと「素焼」をおこなう。そのための窯詰めの様子が描かれている。素焼を行なうのは、絵付や釉薬をかけることを容易にし、強度を高めるためである。
6.
▼「本焼」の様子。江戸時代は、部屋がいくつもつながった「登窯」と呼ばれる窯を使った。本焼を行なう職人を窯焚きと呼ぶ。製品のでき具合を最も左右する工程であり、窯焚きは責任の大きい仕事であった。
7.
▼子供が「鳥ぼうき」と呼ばれるハタキの一種で器のほこりを払っている。婦人は、ほこりを払った器を釉薬に浸そうとしている。手に持っている器は下絵付をしており、板の上の器は釉薬がかけられているので下絵が見えない。
8.
▼本焼には松材を燃料として使う。図では女の人が松の皮をはいでいるが、皮をはいだ方ガ焰ガのびるということで、近所の女性たちに皮をはがせ、はぎ賃のかわりにはいだ松の皮を持ち帰らせた。
9.
▼図中央は、粘土から器物を作る「細工」作業で,ロクロによる成形と土型を使う型打ち成形の様子が見える。その左は「絵書き」を行なっている。絵書きの右奥では女性が石臼で青色の顔料となるゴスをすっている。
10.
▼製品が、長崎の出島でオランダ連合東インド会社(略称V.O.C.)の人たちによって船積みされている様子。東南アジア、中東ヨーロッパなどへこうして渡っていった。右下では、船積み品の確認をしている。
有田焼工房
※写真を撮り忘れたので、ホームページの方から画像を引用しました。
染付職人尽し陶壁絵図を真っ直ぐ歩くと、有田焼工房がありました。
ここでは、絵付けや手びねり、ろくろによる陶芸が体験できるそうです。
時間があまりなかったので、ここではトイレ休憩だけして、最初の宮殿の方に戻ることにしました。
お花も綺麗!
園内のいたるところ四季折々の綺麗な花々があり、心を癒してくれます。
また一面に広がった芝生で寝転がったまま、辺りの花や木々をぼんやり見てみるのもおすすめです。
忙しい毎日を忘れさせてくれます。日頃たまったストレスが一気に解消されますよ。
最後に
いかがでしたか?
個人的には大満足でした!
全ては紹介しきれませんでしたので、今回の記事でぜひ行ってみたいと思われた方はその他もチェックしてみてください。
有田ポーセリングパークは、大人からお子様までゆっくりと楽しめるような施設になっているので、有田焼が好きな人はもちろん、景色や宮殿を楽しんでみてください!
有田ポーセリングパーク
- 住所:〒844-0014 佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙340-28
- 営業時間:9:00~17:00
- 電話番号:0955-41-0030
- 駐車場:あり
- その他:車椅子(5台)・ベビーカー(3台) ※ 無料で貸し出し
- 地図:[mappress mapid=”73″]